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シャトー・モンローズ Château Montrose

メドック最北にして洗練されたシャトー

ボルドー市街地からブドウ畑やシャトーを眺めながら北上する。ポイヤックを抜けるとだいぶ田舎に来たなぁという感想をもつ。

そんななかに、目を引く美しいシャトーが現れる。モダンなオーベルジュのようでもあるが、これこそシャトー・モンローズである。邸宅の前から整然と並んだブドウ畑のむこうにはジロンド川が流れ、夏でも強い日差しの中に爽やかな風が吹き抜け、東洋風に言うならば良い気の流れを感じる場所だ。

このサン・テステフ村のワインはいささか田舎っぽい、という評価もなされている。柔らかい酒質で土臭く、地酒っぽいワインが多いことも否定はしない。

とはいえ、このモンローズのメドック2級という格付けに甘んじることなく、メドック1級の5大シャトーに次ぐ評価をうけるスーパーセカンドとしての立ち位置はやはりはっきりしており、このモンローズは近年の設備改修以前から、私の好きなワインであることは自信を持って言うことができる。

ポイヤックのラトゥールやムートン・ロートシルト、サンジュリアンのレオヴィル・ラス・カーズのような力強さや集中力、あるいはシャトー・マルゴーやパルメといった華やかなワインとは異なるベクトルにあるものの、この土地のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの良さを引き出した仕上がりは、普段の生活に寄り添い、また特別な日のディナーにも輝きを添えてくれる。
 

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2006年にオーナーがかわり、大規模なシャトーの変革がなされた。しかし、畑は昔から変わらない。シャトー・ラトゥールやレオヴィル・ラス・カーズと同様の水はけのよい斜面と厚い砂利層がベースにあり、力強さをもたらす粘土と軽やかさをもたらす砂がワインに複雑味を与える。

主にジロンド川寄りにはカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられ、全体の65%を占める。内陸側にはメルロー、そしてところどころに植えられたカベルネ・フランとプティ・ヴェルドがアクセントとなる。

ポイヤックやサンジュリアンなど他のメドックの村々より高いメルロー比率が、濃密な酒質の中にも柔らかいボディを形づくり、親しみすさ、包容力を感じさせる見事なワインを生み出している。
 

シャトーの顔となるグラン・ヴァンのシャトー・モンローズは力強く、濃密で、集中力もあるが包容力もある。それでいて20年や30年の熟成も余裕で耐える、5大シャトーに匹敵するワインだ。

セカンドのラ・ダム・ド・モンローズはそのなかからエキス分とエッセンスを抽出したようなワイン。リリースから10年ぐらいまでの間に楽しんだほうが良い。

サードと言っても過言ではないワインもある。なかなか見かけないが、手頃な価格でモンローズの雰囲気を味わえるのでお得なキュヴェである。
 

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