ラ・ミッション・オー・ブリオン Château La Mission Haut-Brion
力強く凝縮しながらも近づきやすい
ボルドー市内から大西洋のリゾート地、アルカション方面に車を走らせるとすぐに現れる。シャトー・オー・ブリオンを右に見て、その向かい側、左手にあるのがシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンだ。
粘土を含んだ砂利と砂の畑からは、力強く肉感にあふれるブドウが生まれる。凝縮度を上げて作り込まれたワインがラ・ミッション・オー・ブリオンだ。メルロー比率が半分を超え、豊満なスタイルとなるが、野暮ったさは感じられない。カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランがバランスを形作る。
雄大で、スケールが大きく、程よいタンニンと美しい輪郭。熟成を経てペサックらしいスモーキーな香りが彩りを沿え、素晴らしい完成度のワインとなる。五大シャトーには数えられないが、それに準じた存在であることは明らかだ。